2019年01月17日

117に想う

阪神淡路大震災から24年。

これだけの歳月が経つと、自分の上に倒れてきたタンスの重みは、全く感じられなくなってしまった。「あの震災」と言っても「どこの?」と聞かれるようになってきた。

震災を知らない世代は20代となっている。そんな彼ら彼女らが、阪神淡路を知りたくて各地のボランティア参加で疑似体験を語るニュースが印象的だった。「ボラバスで非日常の被災地に足を運ぶが、帰宅すれば普通の生活のペースに戻ってしまう。」

当時のビデオカメラで撮られた映像を、アーカイブするのも20代だ。今ならスマホで簡単にとれるからこそ、映像アーカイブも彼らからすれば当たり前のこと。こうして当時の空気をなんとか感じようとしてくれる地元の若い世代に感動を覚えた。

天皇陛下のひまわりの歌に心打たれた。

震災で亡くなったはるかさんの自宅跡で、はるかさんが持っていたひまわりの種が芽を出し花を咲かせた。その種が震災10年の式典に参列された天皇陛下に贈られた。陛下は御所にその種を植えられ毎年成長を見守られてきたという。

贈られし ひまはりの種は生え揃ひ 葉を広げゆく 初夏の光に

象徴を模索され続ける陛下のにじみ出るような御心を深々と感じる。震災の日とは、その地に生を受けたものとして、原点に返ることなんだと教えられたように思う。初夏の光に向けて葉を伸ばすひまわりのように、生かされた命を精一杯使い切りたいと思う。

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芦屋霊園より市内をのぞむ(正月の墓参りの時に撮影)

posted by 川廷昌弘 at 16:43| Comment(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月17日

初めての屋久島 Yakushima Retreat

9月12日

何年も前から声をかけてもらっていた屋久島の本然庵。会社の先輩である中野民夫さんのリトリート拠点。会社に在籍されていた時は生物多様性を学ぶために一緒に動き、多くの知見とネットワークを共有していただいて大いに影響を受けた大切な先輩。

今回は中野民夫さん陽子さんご夫妻。中野さんのCIIS(カルフォルニア統合学研究所)大学院修士の先生だったパロマ・パベルさんとパートナーのリチャード・ペイジさん(愛称はクマさん)。中野さんの東工大の同僚である札野順さん、松崎由理さん。そして中野さんを慕い、ご本人たちも様々な活動の達人である素敵な女性たち。多田悦子さん、今堀洋子さん、松原明美さん、浦山絵里さん、栗原幸江さん。そこにパートナーの石本めぐみと一緒に参加させてもらった。

屋久島空港に到着し、まずは宮之浦にある環境文化村センターで屋久島の基本を学ぶ。最高峰は標高1936mの宮之浦岳で、年間平均気温8度の北海道から年間平均気温20度の屋久島までの日本の全ての気候が体感できる島。そして縄文杉に代表される時を刻み続ける命が育まれる島。奥が深い。

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小雨の屋久島空港

さて、お弁当を仕入れて春田浜海水浴場に向かい昼食。サンゴの岩礁にある大きなタイドプールが海水浴場。泳いでみると小さな熱帯魚の群れを見つけたり、屋久島の自然とのささやかなファーストコンタクトになった。天気も晴れ男ぶりはここでも大いに発揮。多分に多くの女性も晴れ女のようで、365日雨が降ると言われる屋久島で、滞在中に雨に降られることはなかった。

続いて、干潮時だけ入れる平内海中温泉に向かう。建物も何もない温泉。撮影禁止。かろうじての手ぬぐいを腰に巻いていたが、中野さんに誘われ温泉のすぐ横にあるタイドプールに向かうと、背後から牡蠣で切るぞ、とか切れたら後が大変だそ、という地元のおじさんの声。片手で手ぬぐいを持っていたがそう言われてはと、手ぬぐいを首に巻き両手を解放して岩場を歩いた。混浴で素っ裸。泳いで体を冷やしながら次々と寄せてくる波を楽しんでいたら、明らかに上げ潮で波が止まらなくなり急ぎ岩場に上がって温泉に浸るが、かなり海水が入り込んでいてぬるくなっていた。

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この先は撮影禁止

さて、本然庵。夕食をいただき片付けていたら星空がすごいという声。皆さんがシートを敷いて寝転がりながら天の川を眺めている横で、三脚を借りて息を殺してスローシャッターで撮り続けてみた。天の川が明るく見える南側と、モッチョム岳のシルエットを浮かび上がらせる北側と。星夜が迎えてくれた屋久島合宿初日。

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南の空に天の川を見上げる

その後、パロマさんのワークショップ。滞在中に、全員が10分で自分の「変革」と「エッジ」を語り質疑とパロマからのメッセージを受けるということになった。

9月13日

日の出前の5時半に起床。少し散歩して撮影。多くの方はヨガ。

今日はヤクスギランド。スタート前に全員が今の思いを一言&パロマからのメッセージ。150分コースをほぼ全員が歩くことに。

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千年杉の前で記念写真

案内図にある千年杉、ひげ長老、蛇紋杉、天柱杉、母子杉、仏陀杉はもちろん、名もない多くの巨木や切り株。圧倒的な被写体を撮影しては小走りで追いつき、先に出ては全員に抜かされ、なんとか屋久杉らしい写真を収めることができたように思う。しかし多くの時間で日差しが差し込みクリアでスッキリとした作品になってしまっているのが僕らしい。撮影した写真から立ち上がってくる細やかな時間という空気。