2017年05月02日

南三陸で4年目のGW

ゴールでウィークの初日は新緑に恵みの雨。

南三陸の入谷にある、さんさん館の「かもしか文庫」で、林業家の佐藤太一くんと今後の活動について2人で語り合う。いつもながら発展的な議論が重ねられて心地よい。

南三陸の山はタイミング良くヤマブキが盛り。大好きな眺め。2014年に初めて山を撮影した時もこの季節。ヤマザクラも咲き揃い始め、しっとりした風情が写欲をそそる。日没まで撮影。

2日目は朝から快晴で気温も上昇。ヤマザクラがあちこちで主張を始めたので出会い頭を楽しむ1日にしようと思い、空振り覚悟で秋の紅葉で印象に残った場所を訪ねてみることに。入谷、志津川、戸倉に歌津。駆け足で町内を巡り、期待した場所は桜ではなく、思わぬところで咲き誇っていたり、日没後の最後に出会った桜は志津川湾を背景に佇んでいた。

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林業地を彩るヤマブキ

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思わぬところでの出会い

3日目、午前は町役場で会議、午後は戸倉でFSC認証、ASC認証を取得している「南三陸杉」と「南三陸戸倉っこかき」のものがたりとものづくりを考える「山さございん」と「海さございん」プロジェクト合同実行委員会を開催。

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海さ、ございん&山さ、ございんプロジェクト実行委員会

冒頭に漁協運営委員長と森林組合長から熱い議論を促す挨拶でスタート。

漁協からASC南三陸戸倉っこかきの販売状況と、森林管理協議会からFSC南三陸杉の販売状況の報告や、南三陸ブランド、南三陸のプレミアムなおもてなしを具体的に進めるための事業の昨年度報告と今年度計画を事務局から共有。

そもそも南三陸の海や山にとってASCやFSCとは何かから、価格に反映する高付加価値とは何かまで、それぞれに白熱した議論が行われ、密度の濃〜い3時間となった。

夕暮れ、波伝谷に佇む桜が印象的でいつまでも去りがたい気持ちで撮影。

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波伝谷の夕暮れ

4日目の朝、南三陸は神行堂山の火防線トレイルを撮影。鈴木卓也さんをリーダーにパタゴニア社員の方々や様々な大学の学生達がコツコツと切り開くプロジェクト。思えばパタゴニアの篠さんに南三陸に誘ったことがきっかけとなって、卓也さんの志を支える良きパートナー企業となってくれた。

今日は、神行堂山の山頂に向かう火防線を歩いてみた。山頂あたりで皆伐地があり一気に視界が開け、空気もクリアで遠く雪をかぶった山々が見え、イヌワシが再び舞う空に想いを馳せる時間。

聞こえてくるのは、様々な野鳥の鳴き声、アカゲラの突く音、駆け抜ける風の音、自分の乱れた呼吸だけ。ああ幸せなり。

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神行堂山の火防線トレイル

posted by 川廷昌弘 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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