5日の夕方、海を散歩していたら赤潮が発生していたので、これは夜間撮影だと決めて防寒着にカメラと三脚を持って夜の波打ち際で粘ってみた。
アップした写真は、意図的に月明かりをセンターにしたもので背景に夜景がきてしまっているが、この他にも人工的な光を排除して月明かりと夜光虫だけのシンプルなアングルにもトライして、光が弱まるまで粘ったら深夜になっていた。
強い南風でカメラも自分も潮まみれになったけど、久しぶりに夜光虫を楽しむことができた。波が寄せるたびに刺激を受けて体を発光させるので、まるで丘から多数のブルーライトを照らしているような感じ。
2003年9月に生まれて初めて夜光虫を見たときは、たまたま夜の海を撮影してみようとカメラを持って行ったら、波がブルーに発光して打ち寄せるので、どこで誰が光を当てているのだろうと、ライトアップイベントなのかと本気で思ったほど見事だった。その印象のままに、今回も波が打ち寄せるたびに思わず声をあげてしまうほど。
翌日になってニュースで鎌倉が特に異常発生で相模湾全域に広がっていたと知った。今のところ漁業被害もないようで何より。
相模湾では、ほぼ毎年のように4月ごろから9月ごろまで、海水温の上昇に伴って赤潮が発生する。特に潮目に沿って帯状に広がるヤコウチュウによる赤潮が発生する特徴があると、神奈川県の資料には書かれている。赤潮はプランクトンの異常発生によるものと言われているが、プランクトンが必ずしもヤコウチュウとは限らないようなのでラッキーだった。
好天続きのGWで、さらに素敵な被写体をプレゼントしてもらえて幸せです。
月明かりと夜光虫