2012年12月13日

環境コミュニケーションステージで畠山重篤さんと流域思考を共有

今日は、東京ビッグサイトで開催されている「エコプロダクツ2012」の環境コミュニケーションステージで、「森は海の恋人」の畠山重篤さんとのトークショーを行ってきました。

トークショーとは言っても、僕が畠山さんと対等にお話できる技量も経験もないですが、このような機会は絶対に得難いので、お話をいただいたときに迷わずお受けしました。

打合せのステージ裏で、すでに多くを語っていただき、脳みそがビンビンだったのですが、僕から「流域思考」の慶應大学の岸由二教授はお会いになっていますか?とお聞きしたら、「小網代の活動の?まだ会ってないから以前からお会いしたいと思っていたんだよ」。これは何とかしたい!このお二人がお話されることで、日本の自然をベースとした本来あるべき地域づくり「流域思考」が、さらに確かなものになると思ったからです。

さてステージでの畠山さんのお話のポイントは、僕の記憶に残った事を書き出しておきますね。

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2011年の国際森林年に5大陸の中でアジアの代表としてフォレストヒーローズに選ばれた。国連でその受賞式があったので訪れたニューヨークで知った事がある。

ニューヨーク湾が牡蠣の宝庫だった事。しかし今は全く収穫が無い事。これは「牡蠣と紐育」という本を読んで知った。自然資源を失う事が文明なのかという疑問。これでは文明が正しいわけではないと考えざるを得ない。余談だがフォレストヒーローズのメダルデザインの中に「牡蠣」がないと文句を言ったら、次は考えておくと言っていた。牡蠣から見る流域、地域のくらし、衣食住が大切。

「森は海の恋人」で伝えている事に「フルボ酸」の話がある。フルボは漢字で「古い母」と書けるなと勝手に思っていて、命を育んでくれるまさに「おばあちゃん」と呼んでいるが、腐葉土で育まれた「フルボ酸」が川を流れて海に辿り着き美味しい海産物を育んでいる。これで新しい事実が判っているのだが、三陸の恵みは暖流寒流の結節点だけでなく、アムール川や揚子江の源流で育まれたフルボ酸が、はるかオホーツクを横切って辿り着いている。

日本は中央分水嶺によって太平洋と日本海それぞれに注ぐ流域で育まれて形成されており、とても自然が豊な国。その日本には大きなイベントが3つある。国体、全国植樹祭全国豊かな海づくり大会、いずれも天皇がお越しになる。国体はスポーツの祭典として、植樹祭と海づくり大会は、自然資源の話であり、本来は流域でつながっているものだから、イベントも一緒にしたら良いと思う。

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流域はその地域の流域圏だけでなく、どこか遠い国の海岸までを含めて流域圏とも言えるお話。そんな流域にまつわるイベントを、皇室もご参加されるものとして実施する。僕にはこの視点は全くありませんでした。しかし畠山さんが言うと、いつか実現できるように思います。

冒頭の自己紹介で僕の考えや行っている事はしっかりお話していますが、今日は、ひたすら畠山さんの圧倒的な知識と知恵を受け取る役割。畠山さんが食で考える事が大事という言葉に対して、「いただきますの日」とその「5つの感謝」についてお話できた事は良かったかな。それと最後の最後に、水道の蛇口をひねって出てくる水の故郷の風景を想像できるかどうかが「流域思考」でもあり、生物多様性は創造力であり、創造力は体験だと思う。と言うような内容を何とかお話する事ができました。

人前でお話する事とは?という基本的な事をステージの上で改めて教えていただく時間でした。このような機会をいただけた事に感謝し、必ず成果を出していきたいと思います。


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バックステージでフォレストヒーローのメダルをお披露目


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ステージにて(撮影:江渡一雄さん)


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このフォトセッションは良い記念写真になりました(撮影:江渡一雄さん)

posted by 川廷昌弘 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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