2012年12月02日

学生時代の体験、初心に還る京都。-MIRAI EXPO 2012-

この週末は、「MIRAI EXPO 2012」という関西の学生主体のイベントの、「100年後のMIRAI大討論会」のゲストとして声をかけてもらったので京都に向かいました。この討論会は、COP10の時は名古屋の高校生だった福田佑貴くんが、今は同志社の2回生となっていて運営メンバーに参加して計画をしたもので、福嶋慶三さん(尼崎市理事)マエキタミヤコさん(サステナ)と僕の3名が、それぞれのテーマを担当して、会場の参加者の他にUst視聴の参加者もいるトーク企画です。

紅葉に間に合いそうだったので土曜から向かいました。最初に足を向けてみたのは京都駅に近い東福寺。学生の時、4年間を上賀茂で下宿をしていましたが、一度も訪れる事もなかったので、生まれて初めての場所。とんでもない数の観光客の一人となって、時雨れる初冬の京都の町を歩きました。イチョウの絨毯となった庭園をファインダーでのぞくと、東山魁夷の世界が見えてきました。これほどの豊かな生態系サービスを受けまくって絵を描き続ける人生、生物多様性のファシリテーターでもあったのですね。

その後、町中に見つけた京焼の窯元「陶芥」。何気なく入ったのですが、入り口に何とも味わい深い氷裂紋の青磁の湯呑を見つけて手に取ったら、値段が半額だったので理由を聞くと数が揃ってないのでとのこと。「これは!」で即購入。その後は南禅寺に向かい、少し紅葉を眺めて日暮れとなり、参道入り口にある「八千代」で湯豆腐をほおばりました。日が暮れての気温は6度、これは正解でした。

さて、日曜の今日は午前中はバスに乗って百万遍に向かい、金平糖の老舗「福寿庵清水」に行きました。お店が見当たらず歩いていると、とっても甘い良い香りが漂ってきてお店に辿り着けました。お店では試食もさせてもらって選ぶことができ、季節限定商品や定番などいくつか購入。金平糖がとても高い技術力に支えられた伝統工芸的な魅力を持ったものというのを初めて知りました。

そのまま徒歩で出町柳に向かい、下鴨神社が見える川端通りで、「みたらしだんご」というのぼり旗を見つけて思わず引き込まれました。「みたらしだんご」は、下鴨神社の御手洗祭りの行事に由来するものというのを、お店に入って初めて知る事に。メニューには「ぜんざい」もあり、昼食としていただく事にしましたが、塩昆布が良い脇役でたまらないバランス、気持ちも体も温めました。

そして、出町柳から京福電車に乗って、ようやく本来の目的地である京都造形芸術大学に。しかし本番には早いので、環境教育に邁進する広島修道大学准教授の西村仁志さんと校門で待ち合わせ。何とここから徒歩圏がご実家との事。北白川通りのドンクで久しぶりに1時間ほど情報交換。環境教育、生物多様性、CSRと、短時間でしたが、とても濃い有意義な時間。志を同じくする同い年。大切な友人です。

さて、ようやく会場入り。ちょうと進行の福田佑貴くんとばったり会え、対談する2人と合流して早速打ち合わせ。学生ヨル会議代表の龍谷大学4年、山川勝弘くんはソーシャルなプレイヤーを繋ぎ伝える事がテーマで、同志社大学4年の泉川大樹くんは丹後半島の間人(たいざ)などで活動して地域がテーマ。2人はともに海外経験があり、日本の外からの視野を持ちつつ、国内の活動に視点を据えています。プレゼンはキーノートで作成され、山川くんは「世界一、人が交わり価値を生む国、日本へ」、泉川くんは「地域はイノベーションを創発するユニット」と、伝えたいキーワードから入るシナリオで、とても判りやすいものでした。それを踏まえていろいろ打合せのような会話をしたのですが、このまま収録してもらっておけば良かったと思うような充実した時間でした。時間となったので会場に入ると、僕の前にトークをした福嶋慶三さんとマエキタミヤコさんと再会。少々談笑して本番。

Ustのカメラに向かって話をするものだったのですが、会場にも多数のオーディエンスがいるので、彼らを巻き込んで話をして行く事にアドリブで展開。マイクはUst収録用だったので拡声機能がなく、会場に判るように声を大きくしたので、Ustではお聞き苦しかったかもですが、その場の空気を作って話を進めました。そのトークももちろんアドリブ。打合せで山川くん、泉川くんが活動実態をしっかりと持っていた事が確認できているので、打合せで充実した共有の上に、さらにハードルをあげて、「サステナビリティを持続可能性と訳さずに説明をする。」を議論してみる事にしてみました。山川くんは「志向性の継承、誰かがやってくれる事を引き継ぐ」、泉川くんも「つながっていく仕組みを実践、場所に行く工夫。」と、自分たちの活動からの血肉のある言葉で話してくれました。それを受けるように、僕からは「隣の人、大切な人の笑顔」を答えに話をしました。このあたりはUstで見る事ができますので、お時間があればぜひ見ていただけると嬉しいです。スタッフがカンペでそろそろ取りまとめをと伝えてくれたので、学生時代の多くの体験が、今の僕の創造力、つまり引き出しを多く作る事ができている事。それに気づいたのは、このように世代を越えて、僕にとっては京都の場で時空を越えて、学生の皆さんと話をする事で気づいた事。そんな話も織り込んで締めたように記憶しています。山川くん、泉川くんとは打合せと合わせて2時間ほど語り合えました。僕は勝手ながら充分に同志という気分です。しっかり握手をして写真も撮り会場を後にしました。

さて、市バスに乗って京都駅に向かい、新幹線の時間までお土産物街で見つけた川勝総本家で、季節ものの「すぐき」を購入。おすすめ上手なおばさんにつられて「割大根しそ漬」「「柿だいこん」も合わせて購入。しばし白米とお漬け物を楽しむ事になりそうです。思えば「すぐき」が好きになったのも、大学時代の下宿は農家の敷地にあった建物。冬になって初めてその匂いが地域を包み込み、その匂いの中で暮らすビックリ体験をしました。さすがに最初は「臭い」と思ったのですが、毎年、空気が凛としてくると、この「匂い」がなければ冬の訪れを実感できない事になっていきました。そんな話をお店の方と楽しく話せた事が、なんだか嬉しくてたまりませんでした。

僕にとって、今の活動の原点となっていたんだと思い返す、「学生時代の体験、初心に還る京都。」そんな言葉がしっくりくる週末でした。


東福寺.JPG
東福寺の紅葉


湯道鵜府.JPG
南禅寺で食した湯豆腐


金平糖.JPG
百万遍にある緑寿庵清水


ぜんざい.JPG
出町柳で食したぜんざい


マエキタ福嶋.JPG
福嶋慶三さん、マエキタミヤコさんも別テーマでトーク


山川泉川.JPG
一緒にトークした山川くん、泉川くん
posted by 川廷昌弘 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、間人の田中郁代と申します。
泉川くんが「僕のことを書いて下さっている」とあなたさまの文をメールで送ってくれました。
造形大でスピーチする事も教えてくれてましたので、興味深く読ませて戴きました。

「すぐき」がお好きなんですね。
実はわたくしも「すぐき」が大好きです。
それだけで、親近感が・・。

では、泉川くんを今後とも宜しくお願いします。
Posted by 田中 郁代 at 2012年12月04日 23:27
田中さま、コメントをありがとうございます。泉川くんの言葉に体温がありました。きっと良い活動をしているのだろうと想像していました。このように田中さまからメールをいただけた事を思うと、間違いなかったようですね。「すぐき」は一度味を覚えるとヤミツキになりますね。こちらこそよろしくお願いします。
Posted by kawatei at 2012年12月05日 11:25
川廷さん、こんばんは。
京都で大学生をしている阿部成美と申します。
日曜日の未来EXPOの討論会、一番前に座って聞かせていただいていました。
自分自身、地域振興に興味があって今回足を運ばせて頂いたのですが、sustainabilityのお話とても興味深く聞かせていただきました。私は聞いているだけでしたが、それでもとても学びの多い時間となりました。なんとかお礼が言いたかったので、こちらにてコメントさせていただきました。ありがとうございました。
Posted by 阿部成美 at 2012年12月05日 18:52
阿部さん、ありがとうございます。コメントうれしいです。地域振興に興味があるというのは素敵ですね。ぜひ、動いてくださいね。もっともっと素敵な学びがあると思います。そうして日本の将来は中央ではなく地方から明るくなるのだと思います。がんばるのではなくて、楽しんでくださいね。
Posted by kawatei at 2012年12月05日 22:36
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