2009年03月16日

個展「松韻〜劉生の頃〜」終了しました

あっという間の会期でしたが、
新宿高層階で聞く「松韻」は終わりました。
様々な出会いで多くの刺激と気付きを頂きました。
ありがとうございました。

撤収のために終了時間10分前に会場に飛び込んだら、大西みつぐさん。
「震災を越えて表現したい気持ちが写っているし人物の絡め方が良い。」
と褒めて頂いたのがウレシかったので思わず書きます。

とても自信を持てた個展でしたが、
最後にまた大きな課題をもらう機会にもなりました。
磨き続けるエネルギーをもらったと言った方が良いかな、、、
そう言う意味では自分にとって本当に大きな機会でした。

明日からの鷲尾倫夫さんの作品が並んだので、
ご本人の了解をもらって緊張しながら見て回りました。
「写真力」をまざまざと見せつけられる作品群。
一枚一枚が写真なのです。鷲尾さんの言葉をそのまま引用します。

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作者は幼児時代の生活環境をひきずった、遠い記憶を元に生きている。
そして一貫して自分探しの旅を原点とし、思考する被写体に会えることを念じ、
誰にも頼らず内的世界を素直に受光する。
受光体(作者自身:哲学、仏教、音楽、小説等々を心の中に入れ、
得たことがらを学習し、発光体に迫りながら、受光体を磨き、次に繋げる)は、
発光体に出会うため歩き廻る。視線の先にあるものは病む時間でもある。
が、この過程にこそいろんな要素が詰まっていく興奮がある。
だからこそ一枚、一枚の写真にこだわる。(鷲尾倫夫の「写・写・流転」より)
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まさに写真哲学。
この簡潔さの中に写真のすべてが語られている、ノックアウトです。
この文章、リスペクトです。

呪文のようにこの文章を僕は繰り返す事でしょう。

この受け止めた事柄を、
ご本人にその場で「言葉」にして伝える事はできなかった、、、
情けなくもありますが、それが今の僕の実力。

一枚一枚が写真、、、鷲尾さん、ありがとうございました。

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「松韻〜劉生の頃〜」新宿ニコンサロン会場風景
          (入口から順路に沿って四隅から撮影)
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posted by 川廷昌弘 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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