茅ヶ崎市は今年2021年3月に「茅ヶ崎市総合計画2021-2030」を発表しました。この中で、職員のみなさんが頑張って、政策をSDGs17ゴール169ターゲットに紐付けています。全体版は、職員のみなさんの業務リストのような感じなので、市民が読み込むのは大変。概要版はすっきりデザインされていてなかなか良いです。
しかしながら、市民も手に取りやすい概要版では、政策に複数のゴールがラベリングされているだけで、具体的にどのようにSDGs達成のストーリーが存在するのかが分かりにくいのです。そこで、もっと市民目線で、SDGsから関連する総合計画の主な事務事業を知ることができないだろうかと、相談を始めました。政策にラベリングしているような他人事なSDGsではなく、市民目線でみる「ちがさきSDGs」をつくるにはどうしたら良いか。いわばSDGsの「ちがさきごと化」、SDGsのローカライゼーションです。
そこで、思い切って、ゴールの中に複数あるターゲットを、ひとつの「ちがさきごと」化してみようと考えました。複数のターゲットから「ちがさきごと」な要素を抜き出して、ひとつの文章にしていくというものです。これが「茅ヶ崎市総合計画を進めるための、ちがさき SDGsターゲット」です。そして、その文章に関連付けられる茅ヶ崎市の主な事業を、それぞれ担当するセクションの職員のみなさんによって列挙してもらいました。
SDGsは2030年を達成年とする目標ですが、コミュニケーション・ツールでもあります。その機能を活用した、この「ちがさきSDGsターゲット」。ぜひご覧ください。ダウンロードできるpdfは職員の手作り版です。きれいに仕上げるのではなく、誰にでも使ってもらえるように頑張った職員のみなさんの思いが伝わることを期待しています。
なお、茅ヶ崎市はSDGs未来都市ではありませんが、2019年1月に「SDGs日本モデル」宣言に賛同しました。その後、2019年12月に僕は佐藤光市長さんからSDGs推進アドバイザーに委嘱され、本格的にサポートを開始しました。
例えば、
ゴール1のちがさきターゲット
「市内の支援を必要とする人を減らすため、避難行動要支援者支援制度や包括的な相談支援体制等を推進します」
これに関連する事業
「避難行動要支援者支援制度事業」(防災対策課)
避難行動要支援者に対して避難支援の環境を整 えられるようモデル事業を実施し、課題解決を図ったうえで全市的に展開します。
「生活困窮者自立相談支援事業」(生活支援課)
生活に困りごとや不安を抱えている方からの相談に対し、支援員が支援プランを作成し、寄り添いながら自立に向けて支援します。
「ひとり親家庭総合支援事業」(子育て支援課)
ひとり親家庭の生活の安定を図ることを目的に、関係機関と連携して相談会を実施し、各種支援情報の提供や生活全般の困りごとへの対応、就労支援を行います。
といった具合です。
こちらのページからpdfのダウンロードができます。
茅ヶ崎市民のみなさんはもちろん、ご自身の町でSDGsに取り組んでみようと思う方は是非ご覧になってみてください。「いいね」「ダメだね」なんでも結構です。ご意見いただけたら嬉しいです。