2016年08月03日

都会で観るセミの神秘

東京のど真ん中にある日比谷公園。日没と同時に主役が入れ替わります。

今日は、僕が代表を務めている「一般社団法人CEPAジャパン」が応援している、夏の恒例イベント「セミの羽化観察会」(主催:NACOT 自然観察指導員東京連絡会)が開催され、自然の神秘の時間があっけらかんと展開されている知られざる日常を覗いてみました。

明るい時間は、割れんばかりのセミ時雨の中、目に見えるのは集まった70人ほどの家族連れと40名の自然観察指導員の人、人、人が主役。NACOTメンバーの、スムーズな説明から子ども向けのクイズで上手く話に参加者を引き込んでいき、そこで注意事項。特に、観察に夢中になって足元に他の幼虫が出て来て歩いていたら、せっかく何年も土の中で成長してようやく地上に出てきたのに、、、という事にならないようにと、大切な気配りを教えてくれます。

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日が暮れてセミの鳴き声も収まり始めると、子どもの歓声の先には木に登るセミの幼虫のけなげな姿。暗くなった周辺を見渡すと、懐中電灯がチラチラと動き黒い人影が囲む先に光に浮かぶ羽化を始めたセミの幼虫達。

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気がつけば、そこかしこでアブラゼミ、ミンミンゼミと思しき幼虫達が次々と木々の葉に辿り着いていて、主役が人間から昆虫達に移行していきます。

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ググッと白い体が背中を破ったり、体を反らせて体を殻から抜き出したりすると人間の歓声が上がります。この頃になると、子どもだけでなく大人の声も大きくなってきています。どちらかというと、大人にスイッチが入ってきています。それもお父さんよりお母さんの方が熱くなっている感じ。なんて自然で素朴な時間。セミの神秘な時間の感動もさることながら、そんな人々に感動します。

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というのも、よくよく見ると、スマホを片手にうつむいて歩く大人達が大勢。周辺ではリアルな営みが展開しているのに、バーチャルな世界に入り込む人も居るという何ともカオスな光景です。「ポケモンGO」もいわば虫取り感覚で僕も楽しんでいますが、さすがに自然の神秘を前にするとその魅力は段違いで霞んでしまいます。

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あっと言う間に2時間が経ち解散。居残って観察を続ける家族が多数。素敵な夏休みのひととき。少年に還る大好きな時間です。

posted by 川廷昌弘 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする