2016年03月25日

芦屋の春の風物詩、くぎ煮は母の味。

実家から宅急便が届いた。開封するといかなごのくぎ煮。

明石海峡で揉まれて獲れる新鮮ないかなごを阪神間や淡路島の家庭では調理してご近所に振る舞う。

須磨で生まれ育った母も、毎年この季節になるとガッツリ仕入れてくる。醤油、砂糖、生姜で煮詰めると折れた釘のようになる。子どもの頃から甘い味と香りが大好きだった。

これが春の風物だと理解したのは、たぶん、芦屋を離れて暮らしてからだったし、阪神間の家庭料理だと知ったのはつい最近のこと。年齢のせいか以前より増して郷土愛が深まったからだと思う。

何より、父が他界してから、実家で一人過ごす母への想いが、この気持ちをより強いものにしている。元気でいる母からの季節の便りだし、毎年毎年つくり続けてきた母への感謝の気持ちが深まることの幸せに他ならない。

いつまでも母のくぎ煮を食べたい。

ちょっと調べてみた。

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いかなご
スズキ目イカナゴ科
Japanese sand lance

明石海峡周辺では、いかなごの稚魚を新子(シンコ)成魚を古背(フルセ)といい、関東では、小女子(コウナゴ)、宮城では、女郎人(メロウド)、九州方面ではカナキなど、色々な呼び名がある。
いかなごの由来は、何の魚の子か判らなかったことから、「いかなる魚の子なりや」の意味とも言われている。

明石・淡路近海では、12月から1月頃にキレイな底砂に産卵。くぎ煮に使用されるいかなごの漁の解禁は2月下旬から3月上旬。兵庫県立水産技術センターが試験引きを行い稚魚の成育などの調査結果をもとに毎年解禁日が決められる。
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(くぎ煮.jpより)

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posted by 川廷昌弘 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする