2011年12月25日

写真の時間

今日は僕が指導する写真クラブの定例会と忘年会でした。

生徒の皆さんと写真談義で盛り上がるのは楽しいけれど、実はエネルギーの消費がすごいのです。いつもは19時から定例会ですのでご飯を食べてから臨みますが、今日は17時から開始。何も食べずに臨みましたので、本当にヘトヘトになり忘年会では美味しくたくさん食べました。

このクラブ「善行写友会」は、藤沢市の善行公民館の写真教室の仲間が集まってある写真家の指導を受けていました。その写真家がお亡くなりになり、2007年に僕が個展をした時、会場にメンバーの方々が申し合わせもなく別々に訪ねて来られて、指導して欲しいとお願いをされたのがきっかけでした。人を指導した事もないし、そのような活動をする事など考えてもいなかったため、最初はお断りをしました。しかし熱心に誘っていただき、以前から僕の写真を見ていたとの事、どんな指導ができるのか自信もなかったので、写真の同志として伺いますという事でスタートしました。

僕の方針は、例えばコンテンストに1枚だけ出すにしても、ソコヂカラを付けておかねばならないと考えています。ですから毎回の定例会は、直近で撮影した写真をできるだけ多く持って来てもらい、全員の写真を見てそれぞれの組み写真を構成するようにしています。これでレベルアップを図れるように写真を見るチカラ、選ぶチカラを付けてもらおうと考えています。そして毎年の春先に藤沢市民ギャラリーで開催するグループ展「四季の鼓動」で組み写真を展示する事をアウトプットとしています。今は来春の展示に向けて絞り込みに入っています。

時に辛辣に批評するのですが、僕が具体的に指摘をすればするほど、生徒さんの目にグイグイとチカラが入るのが判ります。集中力が高まり思考を深めているのをこちらも感じます。いわゆる「ひき」を感じますのでここぞとばかり思考に情報を注入するのです。ほぼ話し尽くすとお互いに心地よい疲れと共有感が漂います。

皆さんの技量や性格に合わせて、できるだけ僕の感じた事を丁寧に伝えていきます。何より自分で判断して写真をセレクトせずに持って来てもらって、僕が選んで並び直します。すると本人も他の生徒さんも、もちろん僕も、思いもつかない素敵な組み合わせ、魅力を感じなかった1枚の写真が、ある組み合わせの中では静かに、そして力強く個性をアピールし始めます。まるで「手元のマジック」のような瞬間があるのです。その瞬間を生徒の皆さんと共有するのですが、わーっと声が一斉に上がるのです。皆さんの気持ちが一つになっているというか、皆さんも僕の手元に集中しているのでしょうね。何とも言えない素敵な瞬間なのです。

そんなプロセスを体感し理解してもらう事で、出来るだけ自分の写真を第三者的に見れるようになってもらおうと考えています。今は僕の感性と言うか視点でセレクトしていますが、少しづつご自身で「手元のマジック」を引き起こしてもらいたいのです。自分が踏んで来た道を皆さんにも理解してもらおうとの思いなのです。写真は「哲学」であり「人生」そのものです。人それぞれの「手元マジック」があるはずなのです。

毎月1回程度、公民館の教室に30代から70代までの男女が15人ほど集まって過ごすささやかですが素敵な時間。ここで写真の面白さを共有する時間、僕がセレクトする様子を生徒の皆さんも何ができるのかと楽しく見守る時間、とても素敵な写真時間。写真との対話の時間を過ごしています、というお話でした。


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posted by 川廷昌弘 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする